1. 趣味
  2. 健康
  3. 財政
  4. 仕事

各目標の進捗状況

  1. 趣味
    1. ラノベ:3.5万文字(累計10.5万文字、アルファ版完成!!!)
    2. ジャズ:9枚(昨年11月から累計88枚、累計100枚に対して目標以上のペース)
  2. 健康
    1. コンビニ:ゴリゴリ行った……。仕事と原稿のストレスがそのまま食行動に向かってしまった…………。
    2. ジム:16回(累計89回。年間153回ペース。修正目標の年間150回に対して目標通り)
  3. 財政
    1. コンビニ:同上。
    2. 本屋:今月は奇数月のためふつうに行った。
  4. 仕事
    1. 外注マニュアル:社内で展開中。
    2. 中国語:PJ凍結中。

7月はゴリゴリと原稿を進め、アルファ版が完成しました! アツかったのは7月13日~15日の3連休。ここで2.2万文字(14日には1.4万)を達成し、勝負が決まりました。それ以降はひたすら直しの期間ですね。9月末の締切までとにかく直します。今は直しの1周目。2周目を終えたら夏休み期間にに友人各位に回し読みをしてもらって、その感想を踏まえて3周目以降の直しをしたいと思います。

7月の一冊は『Think Fast, Talk Smart』(マット・エイブラハムズ)、一枚は(あまりきちんと聴かなかった一ヶ月だったけれど)敢えて挙げるなら『The Essential Maria Schneider』(Maria Schneider)。

本の感想

①『Think Fast, Talk Smart』(マット・エイブラハムズ)

会話を有意義にするための一冊。コミュニケーションのためには相手を「聴く」ことが大事だと聞かされてきた。だが、「聴く」ことが何を意味するか語られることは少なかった。本書はその「聴く」に紙幅を割いたことが特徴だ。
「聴く」とは何か。一言で言えば、相手のニーズを汲み取ることだ。この会話に何を求めているのか、どんな会話がされたら嬉しいのか。それを相手の様子から探すことである。
ただ、注意しなければならないのは、会話とは正解を探すゲームではないということだ。ニーズと正解の違いは何か? 前者は相手を思いやった言い方であり、後者は自分の満足のためのものである。会話は「聴く」行為であり、相手のためのものであり、その結果として返礼を得られる。
本書はさらに踏み込み、互いの「聴く」を導く構成まで説く。六のシチュエーションが例示されていたが、一つだけ覚えておきたい。
「何」ー「それが何」ー「それで何」の構成。まずトピックを提示し、続いて説明し、最後にそのトピックによってどんな変化が得られるか、を示す型だ。
ほら、この感想もそうなっているでしょう?

②『生成AI 真の勝者』(島津翔)

2024年春前後の生成AIを巡る状況を概観するには楽な一冊かしら。どの企業が誰と組んでいてどこに投資していて……という相関図を頭に描くのに使うイメージ。ラピダス社長の小池淳義氏と『半導体戦争』のクリス・ミラー氏のインタビューは必読。
ところで、フェイスブックのメタ社が開発中の生成AIであるMTIAについて「同社は、MTIAをフェイスブックやインスタグラムなどの既存アプリのコンテンツ・広告表示に利用するほか……」との記述があって、地球の限りある資源が詐欺まがいの広告へと消えていく様子が目に浮かんだ。

生成AI 真の勝者

生成AI 真の勝者

島津 翔

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③『777』(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎はエンタメを書かせたらきっちり及第点を出してくれる。プロのエンタメ作家。
こわい男から逃げようとする記憶力抜群の女を、不運な殺し屋がなんやかんやあって助けるハメになってしまう密室エンタメ。伊坂は殺しのアクションを描けば軽快で、殺しのハウツーにはロジックもあり、読者が忘れた頃に姿を現すお手本のようなミステリも仕掛けられる。
映画にすると二時間に収まるし、映像としても見どころがあるだろう、こういう真っ直ぐなエンタメを読むとひたすら勉強になる。
最も勉強になったのは舞台選び。密室になったのは二十階建ての高級ホテルなのだが、高級ホテルだけあって空間にバリエーションがある。密室モノでも手札をシンプルにする必要は全くなくて、物語の要求に応じて増やしていいんだ。そういう発見があった。
数多いる登場人物の使い方も卓越している。同じ目的を有する複数の人物は要素が共通する一つのチームにまとめてしまって、読者の認知の負荷を減らしている。で、ミステリのタネはその認知の隙間に差し込んでおく。異なるチームはしっかり毛色を変えておく。重要な登場人物は一気に出し切ってしまう。重要じゃなくなったらとっとと退場頂く。見事。

④『演劇入門』(平田オリザ)

再読に次ぐ再読。今回はやや俯瞰して読んでみた。
本書はあくまで「演劇」その中でも「一幕もの」のための一冊。つまり、一つの場所や登場人物で繰り広げられる物語のための手引きだ。それゆえに当たり前なのだが、エンタメ小説やマンガといった複数のシーンから成る物語の作り方を教えるものではない。それを断った上で、やはりエンタメ小説にも適用できるノウハウが詰まっている。
一幕ものは一つの空間や登場人物しか使えないために、観客への情報の出し方が著しく限られる。本書の読みどころは、その情報の出し方のノウハウであり、最重要なのは「セミパブリック」という概念だ。プライベート(内部)とパブリック(外部)の中間に位置する。例えば、葬儀所のような。個人と親しかった親族(内部)ー仕事の関係者(中間)ー出入り業者(外部)が出入りする空間だ。三者の間の情報の濃度の違いこそが、情報を観客に与えるためのきっかけとなる。
エンタメ小説では、大ざっぱに言って、空間や登場人物を使い捨てることができる。ここが一幕ものとの最大の違いだ。一幕ものでは、プライベートーセミパブリックーパブリックを、一つしか用意できず、そのために全体を通して空間や登場人物に関してセミパブリックを貫く必要がある。
対して、エンタメ小説では、一貫してセミパブリックである必要はない。むしろ全てがセミパブリックだったら読者は飽きるだろう。これをさらに広げて考えると、一つのシーンの空間や登場人物のそれぞれに三つの概念を当てはめ、複数のシーンでプライベートーセミパブリックーパブリックがバランスするようにできることに、複数のシーンから成る小説の醍醐味があるように思われる。
プライベートーパブリックーセミパブリックのバランスの視点から小説の全体を俯瞰してみようと思った。シーンの作り方には、例えば「葛藤」や「リアクション」から考えるという手法があるけれど、それらと平行してセミパブリックのバランスの手法を走らせるイメージですね。

演劇入門 (講談社現代新書)

演劇入門 (講談社現代新書)

平田オリザ

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⑤『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』(鴨志田一)

イベントの繋げ方(Yes, but…式)が巧み。イベントのためのイベント感、言い換えると「ダンドリ感」が薄い。それぞれのイベントが読者の感情を動かすことに寄与しているからだろう。

⑥『半導体逆転戦略 日本復活に必要な経営を問う』(長内厚)

読みましたといった感。最先端技術での多品種展開を目指すラピダスへの期待が過大に膨らんでいると冷静に指摘し、むしろ枯れた技術のJASMが生み出すスケールメリットにこそ日本の活路があると説く。ラピダスの多品種展開、つまりスケールメリットを追わないビジネススキームは日本の製造業の必敗パターンであると解説する。二社の対比が面白かったが、半導体の歴史については類書のおかげで頭に入っており目新しい気付きはなかった。日米貿易摩擦を研究した韓国が残存者利益で勝てたところはなるほどね感はあった。

⑦『2040年 半導体の未来』(小柴満信)

読むに値しない。ラピダスの中の人が何に賭けているかをアツく語るが、まだ始まっていないプロジェクトなのですべてフワフワと雲を掴むような話。

2040年 半導体の未来

2040年 半導体の未来

小柴 満信

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⑧『オフ・ブロードウェイ奮闘記』(中谷美紀)

1人3役が求められる演劇『猟銃』をブロードウェイで演じた中谷美紀の手記。1ヶ月に及ぶ公演はトライアスロンのようだ、というのが印象的で、ひとつひとつの舞台への集中以上に、全公演に耐えるだけのメディケーションが重要とのこと。その完走のために完璧なプロフェッショナルが役者のみならずスタッフにも求められる様子が淡々と描かれていた。
直接の参考にはなりそうにないが、プロフェッショナルの態度を垣間見ることができた。演出家の「演劇という黄金の牢屋」という台詞はなにかで使いたい。

⑨『TUGUMI』(吉本ばなな)

ドライでありながら瑞々しい。情景描写と直接的な内面の描写とのバランスに秀でているように感じられた。淡々と情景が描写されたかと思えば、それに対する反応として独白がある。独白はあくまで情景に対する反応の体裁を取っているが、明らかにそれより深い洞察から生じたものである。
筋書きとしては(2024年にエンタメ小説を書こうと手に取った不誠実な読者にとっては)シンプルでイベントの数も少ないのだが、その間を埋める情景や内面の描写がまったく埋め草になっておらず、むしろその描写こそがページをめくる手を止めさせない。次に彼女たちは何を「思う」(≠「する」)のだろうと想像させては、毎回それを上回る複雑な描写を見せてくれた。
吉本ばななの長編を読むのは初めてだったが、何作かさらに読んでみよう。
普通に勉強になって、私の小説は主人公の男子(素朴なものの見方をする)とヒロインの女子(屈折したものの見方をする)の視点が交互に現れるのだが、後者を充実させる突破口になるだろう。前者は「する」の結果として「思う」、後者は「思う」の結果として「する」で物語をドライブさせることができるのかもしれない。そういう整理をできた。
ところで本作を読むきっかけはClaudeとのセッションで、主人公とヒロインの二人のものの見方を鮮明に対比させた方がいい、またそのためにはこれこれが参考になる、といったアドバイスをくれて、しかもまさに勉強になる作品だったので、そこにも感動している。セッションを通じて、何が足りていないのかよく見えるようになってきた(具体的には、内面の直接的な描写と現代風のモチーフが足りないらしいです)。

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1)

吉本 ばなな

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⑩『半導体最強台湾』(李世暉)

ダメ。台湾を中心とする地政学を扱うのだが、すべてフンワリとしたオピニオンで、極めつけは論点出しに「ChatGPTに訊いてみたところ~」とか出てきて投げた。お前が考えんかい。しっかりした著者に見えて期待していたので残念至極。

⑪『サイバースペースの地政学』(小宮山功一朗・小泉悠)

素直に興味深かった。タイトルには『サイバースペースの』とあるが、それを支えるのはフィジカルなケーブルとそこに接続されたフィジカルなサーバーであるということに尽きる。フィジカルな存在である以上は、容易に破壊工作が行われうる……。そのリスクを推し量るチャレンジが本書の読みどころである。サイバーをフィジカルな視点から解説した本は(少なくとも私は知らないが)貴重に思われるし、なによりデータセンターや海底ケーブルやエストニアまで足を運んで実地で取材しているのが気に入った。力の入ったルポである。一つのベンチマークとなる一冊だろう。

サイバースペースの地政学 (ハヤカワ新書)

サイバースペースの地政学 (ハヤカワ新書)

小宮山 功一朗、小泉 悠

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⑫『テクノ新世 技術は神を越えるか』(日本経済新聞社)

円城塔と津村記久子の短編を目的に。それぞれ、テクノロジーそのもの中心とテクノロジーに翻弄される人間中心と、好対照だった。両者とも持ち味が活かされていて読めて良かった。本編はノーコメント。

ジャズ

①『Gerry Mulligan Quartet Vol. 1』(Gerry Mulligan)

1952年リリースだけあって、シンプルな味付け。

②『Django』(The Modern Jazz Quartet)

「モダンジャズを聴きたい!」って時にピッタリだと思う。ヴィブラフォンのミルト・ジャクソンが特徴的なカルテット。

③『Awase』(Nik Bärtsch)

『Continuum』に続いてニック・ベルチュをもう一枚。移動中に流しててきちんと聴けなかったけど記録のために投稿。

④『Louis in London (Live At The BBC)』(Louis Armstrong)

ルイ・アームストロングを聴いたのはこれが初めて。しみじみといいっすね……。ようやく歌モノの良さがわかってきた。

⑤『ストーリーテラー』(馬場智章)

聴きました。仕事中に流していたのできちんとした感想はないです。申し訳なし。

⑥『A Jazz Portrait Of Frank Sinatra』(Oscar Peterson)

聴きました。原稿中に流していたのできちんとした感想はないです。申し訳なし。

⑦『The Essential Maria Schneider』(Maria Schneider)

マリア・シュナイダーのコンサートに合わせて予習、復習のために聴きました。「Wyrgly」の、音が徐々に増えていく感じがスゴい好き。

⑧『Oath』(池本茂貴)

2023年リリースだけあって、メロディがポップで追いやすい。各曲でどの楽器に注目すればいいかも親切で、聴きやすい一枚だった。

⑨『CRCK/LCKS』(CRCK/LCKS)

2017年ごろに聴いていたジャズバンドで、間が大きく空いて2024年に再会。ドラムの石若駿がきっかけ。当時は単にボーカルの甘い声が好きでおしゃれなサウンドってだけで聴いていたが、ジャズの研鑽を積んだいま触れてみるとバランスの良さに注目できる。歌モノでありながら、楽器でしっかり聴かせる。かと言って出しゃばることもない。「クラックラックスのテーマ」が特に好きかな。