目次

1.2026年第一四半期の目標

2.2026年2月のまとめ

3.2026年2月に読んだ本(16冊/年間33冊)

4.2026年2月に聴いたジャズ(9枚/年間19枚)

1.2026年第一四半期の目標

1.1.趣味:新人賞に応募する。

2025年に書いた小説(小学館ライトノベル大賞一次落ち)をリビルドして、他の新人賞に応募します。まずは4月の電撃大賞が目標です。

→△登場人物を深めていました。

1.2.健康:毎朝ラジオ体操第一を行い、エアロバイクを漕ぐ。

2025年10月からマンジャロでダイエットを始めたところ、脂肪と共に筋肉もみるみる落ちています。12月に入ってからは目に見えて体力の減衰が感じられるほどになりました。身体に刺激を加えよう。

→△7日に3回くらい

1.3.仕事:週5回『英語のハノン 初級』のレッスンを行う。

新しい上司はアメリカ人でボディーランゲージも通用しないので、そろそろ年貢の納め時と思い、きちんと英語のスピーキング・リスニングのスキルを磨きます。アメリカ人にナメられないようにしよう。

→×どうしよう。

2.まとめ

2.1.身辺雑記

2.1.1.イベント

京都に行き、ひたすら人と会い、ひたすら喫茶店を巡りました。小説もしっかり考えられてハッピー。

喫茶葦島

あとは、『青春ブタ野郎』のトークショーに行ったり。

第22回湘南藤沢フィルム・コミッションフォーラム「アニメ『青春ブタ野郎シリーズ』と藤沢の魅力」レポート箱庭療法記

2.1.2.小説

何をするべきかわかりました。騒々しく手を動かしています。

2.1.3.聖杯

鬼のように稼いでるツー。ここに書けないです。

2.良かった本/良かったジャズ

2.2.1.本

『さよならピアノソナタ』(杉井光)かな。キャラクターたちの関係の中でどうやって読者に物語の見通しを与えるかという観点で、勉強になりました。詳細は↓の詳細の通りです。

2.2.2.ジャズ

2月はバラエティ広く聴けました。一枚を選ぶなら一月のラージアンサンブルの流れで『Fearless Movement』(Kamasi Washington)だけれど、Fela Kutiの『Underground System』も捨てがたい。Fela Kutiはナイジェリアの伝説らしいのですが、3年目にして初めて知った。ジャズの世界の広さを教えてくれましたね。

3.2026年2月に読んだ本

①『さよならピアノソナタ(1)』(杉井光)
「参考になるから」と勧められて読みましたが、途中から普通に読み耽ってしまいました。
さて、テクニカルな話をすると「読者が明るくない題材をどう料理するか」という観点で読みました。
①専門用語を普通に使ってもいい
②その代わり、続けて、直後に比喩で解説してイメージを膨らませる
③解説の聞き手は必須
の3点ですね。
①は地の文(あるいは一人称視点)の問題だから書きながらどうにかできるとして、②と③は構成(書く前にどうにかする)の問題ですね。つまり、専門用語を解説できる一人称であると同時に専門用語を(読者にも分かるレベルに)喩えられる人物である必要がある。そして、どうしたら解説を実装できるかと言うと、聞き手が要る。聞き手は、単に教室のモブでもいいし、主要人物が持ってる知識の濃淡の差を使ってもいい。後者の方が私は好みかな。
まとめると、読者が明るくない題材の専門用語を解説するためには、そのための聞き手が要って、(私の好きなやり方で)聞き手を実装するためには、キャラクター間に情報の差を設ける必要がある、となりますね。
勉強になりました。前回の自分の小説の反省をすると、主要キャラクター間の情報の差が小さすぎた(ゆえに、聞き手を実装できない)という課題があったな。
前回の自分の小説の反省をすると、主要キャラクター間の情報の差が小さすぎた(ゆえに、聞き手を実装できない)という課題があったな。その観点でさらに考えると、『さよならピアノソナタ』でこの構図を成立させられた背景には、読者はロックかクラシックのどちらかは少なくとも聴いたことはあろう(ゆえに少しくらいイメージできるだろう)という前提がありますね。
マイナー競技だと、この前提をどうやって成立させるかが腕の見せ所になるでしょうね。要するに、マイナージャンルの中でのサブジャンルを素直に使っても解説には足りなくて、読者の知識と接続されている可能性の高いサブジャンル(あるいは別ジャンル)でどうイメージさせられるか……という。

②『マンガで覚える図解 手品の基本』(牧原俊幸)
マジックを覚えたい小学生のための心構え本的な立ち位置の本。ネタ出しのために。
手順(ネタ/台詞)をよく覚え、よく練習し、本番では堂々とやろう、みたいなのってやっぱりどの分野でも共通の基礎ですね。台詞の各パートを書いた紙を用意し、パートごとに覚える、みたいな覚え方のテクニックはなんか使えるかも。あと、サーストンの三原則も芸事共通かも。

③『動画でかんたん!おもしろ手品みんなにウケるマジックがいっぱい』(沢シンヤ)
良い意味で子供騙しでポピュラーなマジックが多く、各マジックとも手順・台詞がしっかり書かれているので後から役立ちそう。

④『さよならピアノソナタ(2)』(杉井光)
ということで2巻。
続刊だと作者と読者の間にお約束が構築されていて、ある程度は解説を省けるし、そのおかげで比喩の濃度を高められるんだな、と。
私としては、この解説の省略を一本の原稿の中でやりたい、と思った。濃淡差をどう付けるかなんだよな(そのためには、序盤でとにかくイメージを浮かべてもらわないとだ)。

⑤『「面白い!」を見つける 物事の見え方が変わる発想法』(林雄司)
ルールをズラして見るやつですよね。私はデイリーポータルZの大ファンなので楽しく読みましたが、大ファンであるがゆえに「種明かし」をされているような感覚にもなり、この辺りのバランス感覚ってむずかしいなと思った(種明かしがイヤならそもそも読むなという話でもあるが、好きだから読みたい)。

⑥『ふつうの人が小説家として生活していくには』(津村記久子)
「精神的なギャンブル」という響きが良く、とりあえず身を投げてみよう、それで好きか嫌いか分かるから、というスタンスは心地よさもありつつ、メチャクチャにマッチョだよな、というか、ギャンブルって元手がいるんだよな、それってたぶん「精神的なギャンブル」で世界を広げるべき人々、つまりそれを一番必要としている人が一番持っていないものなんだよな……みたいなことを感じました。全体を通して、津村記久子がマッチョでまったく「ふつうの人」ではないなという印象でした。

⑦『手法作りに必要な”考え”がわかる データ検証で「成績」を証明 株式投資のテクニカル分析 売買ルール集』(若林良祐)
聖杯のアイデアを探すために。面白かったです。トレード対象の銘柄は「区間」(=幅のあるシグナル)で抽出し、その仕掛けは「点」(=幅のない一点のシグナル)で決める。この「区間」は長期的な順張り、「点」は短期的な逆張りだといいっぽい。この「区間」と「点」の組合せが腕の見せ所なんやね。

⑧『指数先物の高勝率短期売買 検証の鬼から学ぶトレード戦略を学ぶ秘訣』(コラ・レディ)
自由研究。微妙。私は取引戦略にエッジがあったとして、それは相関ではなく因果であってほしい(そういう戦略を採用したい)のだが、本書が提示するアイデアは基本的に「効くから効く」であって、うーん。

⑨『アルファを求める男たち 金融理論を投資戦略に進化させた17人の物語』(ピーター・L・バーンスタイン)
金融理論ー金融工学ー実務の理論家と実務家の17人のインタビュー的著作。難しかった。要するに、現代金融理論の歴史とは、効率的市場仮説、行動ファイナンスおよびCAPMのアップデートの歴史らしい。

⑩『トレンドフォロー戦略の理論と実践 金融危機に負けない賢者の投資法』(アレックス・グレイザーマン)
ムズカシ~。アセットクラスの分散と、金融危機で得られるクライシスアルファをうまく使おうという本なのだが、日本の兼業個人投資家にはやや荷が重たいか。とは言え、アセットクラスの分散は早めに実装したいんだよな。アセットクラスの分散について考えていくと、株式市場への知識・肌感たけでは不足なのが明らかなんだよな。株式市場と同じくらい本腰を入れて国債、商品について勉強しなきゃだ。分散投資について、理想的には、リスクの大きい市場/小さい市場のそれぞれに適切なサイズで資産を分散することが要るのだが、それをやるだけの資産を有していないという問題がある。あと、日本の株式市場の単元株が(他のアセットと比べて)値嵩過ぎるという問題も。

⑪『問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する』(安藤昭子)
散漫。ギブ。
ただ、「「たくさんの私」を取り出す」というレッスンは創作に役立ちそう。「私は○○○(修飾語)な×××(名詞)である」という構文を20個以上作る。○○○・×××は同じものを2回使わない。これにより、表層的な属性情報を使い切ったあとに、好みや価値観等の内面的な情報が引っ張り出される。キャラクターの深みを生み出すのに非常に役立つのではないか。

⑫『君のクイズ』(小川哲)
再読。
私も、競技を語ることがその人の人生を語るような、もっと踏み込んで言えば、その人の人生を語る小説を書きたい。書こう。

⑬『檸檬のころ』(豊島ミホ)
再読。
感情を動かす導線が綺麗に引かれてて、どんな層の読者でもある程度は刺さるように作られてるな、と改めて感じた。高校生だった人や、大人として働いてる勤め人、その間で宙ぶらりんの人……という線引きがある中で、一番刺さりそうな高校生のラブストーリーの始まりと終わりを軸に据えてる。で、そのラブストーリーが自ずと彩られるようにサイドエピソードを固める。そこに加われなかった人、見るしかできない人、相似となる人。そしてまた彼らにも独自の語りがある。大きな物語、周囲の物語、その中での語り、と、とにかく作りが計算尽く。作者の豊島ミホは後書きで「底辺でした」と自嘲していて、それは本当なんだろうな、とふと思った(でなければもっとロマンに振った話で出版するだろうし、そうしないでこういう書き方を選んだのだから)

⑭『ウエストウイング』(津村記久子)
再読。
いやあ、頭から読み直すと本当に楽しい小説ですね。全体的に彩度の低い、うっすらと汚れたコンクリ張りのビルが舞台。そんな感じの場所で、そんな雰囲気をまとった人々が相互にうっすらと影響を与えてくらしている。改めて読んでみると、ディテールによって成立している物語だな、と思う。場所や仕事やサッカー選手や音楽やなんやかんやのおかげで、彼らが本当に居るかのように感じられる。
自分の小説に落とし込むとしたら、物語を成立させる(≠彩る)ディテールを作る技法だな。ここはもう少し考え甲斐がありそうだ。

⑮『世界一簡単なアルゴリズムトレードの構築法』(ペリー・J・カウフマン
いくつも重要なルールが記されていたが、掻い摘まんで書くと
・ルールはシンプルにしろ
・市場のロジックに基づいたルールであれ
・複数の戦略を試せ
・複数の市場を試せ
・複数の入口(時間足、テクニカル指標)を試せ
・複数の出口(利食いライン、利食いタイミング)を試せ
・とにかく一つに固執するな、局所最適解はリスク=ボラティリティを高める
あたりか。私は入口/出口の条件こそグリッドサーチで探しているが、市場は株式市場だけだ。ここがアキレス腱になるだろうなと思った。次の戦略は開発中である。

⑯『売買システム入門 相場金融工学の考え方→作り方→評価法』(トゥーシャー・シャンデ)
邦訳が2000年で具体の話題が多すぎるため、古びている印象。とはいえ、65SA-3CCトレンドフォローは検証に値するか。
いくつかあった使えそうな概念は「月次資金残高曲線(その名の通り)」「月次資金残高曲線の「滑らかさ」の測定(曲線の標準偏差の小ささ)」「データスクランブル(要するに、ブートストラップ)」あたりか。
2026年にあえて読む必要はないかな。主な話題は2016年の『世界一簡単なアルゴリズムトレードの構築方法』でアップデートされているように思う(これもまた10年も前の本であるが)。

4.2026年2月に聴いたジャズ

①『Fearless Movement』(Kamasi Washington)
ラージアンサンブルを聴こう月間でClaudeに勧められた一枚(本当は1月末に聴取済だけど投稿忘れ)。全部面白い曲なんですが、1時間26分はさすがに長い。少しずつ聴いておりました。特筆すべきは「Prologue」の疾走感ありつつもどこか寂しげな曲調よ。

②『Underground System』(Fela Kuti)
ジャズ喫茶で耳にして。恥ずかしながら、Fela Kutiは初めて知ったのだが、アフロビートって呼ばれるのか、めちゃくちゃノりやすい。ここは(私には)未開の領域だから少しずつ広げられるといいな。

③『Moon Beams』(Bill Evans)
あっち行ったりこっち行ったりしてからビル・エヴァンスをまた聴くと、彼のサウンドの特徴が際立ってわかりますね。とにかく端正。寒い日に聴くのにちょうどいいアルバムでした。

④『Live at COTTON CLUB - isles feat. Ema』(池本茂貴)
底抜けに景気が良く、良い。

⑤『Nights Of Ballads & Blues』(McCoy Tyner)
跳ねる感じと高音域の使い方がオスカー・ピーターソンっぽいと思ったら、まさにそう評されていたらしい。

⑥『The Last Sessions』(Lee Morgan)
これは1971年に収録、72年にリリース、タイトルの通り最後の一枚なのだが、それまでのハードバップなリー・モーガンとは打って変わってスピリチュアルジャズで、この続きを聴いてみたかった(リー・モーガンは1972年に射殺された)

⑦『Cornbread』(Lee Morgan)
1965年に録音のやつで、ピアニストがハービー・ハンコック(2026年現在存命)って、やっぱハービー・ハンコックってすげえや……。

⑧『Coffin for Head of State』(Fela Kuti)
難しい。

⑨『Dinner Party: Dessert』(Terrace Martin, Robert Glasper, 9th Wonder, Kamasi Washington)
メロウなサウンドが心地良い。聴いているとインスピレーションの湧いてくる一枚でした。

(おわり)